クリーニング
PMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning) とは?

PMTCとは、歯科医や衛生士など特別な訓練を受けた専門家が、専用の器械やフッ化物入り研磨ペーストを用いて、通常のクリーニングでは落としきれない歯の汚れやバイオフィルム(歯の表面に付着した細菌巣)を徹底的に除去するお口のケアプログラムです。
PMTCを定期的に行うことにより、お口の中の環境を整え、虫歯・歯周病から守り(予防歯科)、健康なお口を維持することができます。
バイオフィルムが原因です。
歯の表面や歯と歯肉の間などに汚れがたまると、それを栄養にして細菌が集まります。
すると、歯の周囲の細菌は複雑にからみあいながら細菌巣を形成し、細菌自身が分泌するフィルム状のバリアーに守られた状態で、歯の表面に非常に強固に付着してしまいます。
これを“バイオフィルム”といいます。
虫歯、歯周病はバイオフィルムによる感染症です。
また、胃潰瘍・胃がん・アトピー皮膚炎・脳梗塞・心筋梗塞・肺炎・リュウマチなどの原因のひとつになっているとも言われています。
バイオフィルム感染症に対する治療の原則は、お口の中の環境の改善と、バイオフィルム自体の徹底的な除去です。
バイオフィルムの除去には、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)が最も効果的な方法です。
バイオフィルムはバリアーに守られた状態で、歯の表面に非常に強固に付着しているため、いったんできてしまうと通常の歯磨きやクリーニングでは除去できませんし、薬品もバイオフィルムを通り抜けるのが難しく、抗生剤や殺菌剤などの化学療法もあまり効果的ではありません。
ですから、バイオフィルムの除去には、どうしても専門的な技術とアドバイス、専用の器械によるクリーニングが必要になってくるのです。PMTCの効果は?

PMTCはどうやるの?
いわゆる“歯石取り”で、スケーラーという道具にて歯の表面の歯垢(プラーク)や歯石などの汚れを取っていきます。
超音波などを利用した器械式のものと、手で行う手用のものとがあります。しかしこれだけだと、バイオフィルムやステイン(タバコのヤニ、コーヒー、お茶などによる着色)までは除去することができず、スケーリングにより歯の表面にざらつきや細かい傷が残り、汚れが付きやすい状態になっていますので、完全とはいえません。
専用のチップとフッ化物の研磨ペーストを使用して、歯の表面をピカピカに磨き上げ、ざらつきや細かな傷を取るだけでなく、バイオフィルムを徹底的に除去します。歯の一本一本の状況に応じて器械やペーストを使い分け、歯の表面やお口の中の組織を傷つけることなく、すみずみまできれいにしていきます。 こうすることにより本来の歯の白さが戻り、プラークやステインの再付着を予防してくれます。
消毒薬を含んだ洗浄液にて、歯の表面や歯周ポケット内を洗浄します。これにより、除去された歯石やバイオフィルムの残骸、研磨ペーストなどを歯周ポケット内からも残さず洗い流し、お口の中が清潔で快適な状態になります。
また、ここまでのステップにより個々の歯は、歯の表面のバイオフィルムや汚れが取れ、次のステップでフッ素を取り込みやすい状態になっています。
フッ素を歯に塗布・浸透させ、歯質の強化により虫歯や知覚過敏を予防します。フッ素は歯の再石灰化を促進させ、虫歯に強い歯をつくる性質を持っています。歯の表面に直接高濃度のフッ素を塗布しますので、効率的に取り込むことができ、知覚過敏や初期の虫歯であれば、歯の再石灰化により症状や進行を抑制できます。

